クリスマスの日本での歴史(一)

 クリスマスは、イエス・キリストの降誕を記念する日。12月25日に祝われるが、正教会のうちユリウス暦を使用するものは、グレゴリオ暦の1月7日に該当する日にクリスマスを祝う。リスマスの歴史は古いものですが、日本でのクリスマスの歴史はどうなっているのでしょうか?日本にクリスマスがやってきたのは、1552年のことです。当時の日本ではクリスマスのことを「ナタラ」と呼んでいました。1560年頃には、京都にキリシタンら100余名が集まり盛大な降誕祭を行ったという記録が残っています。しかし、1617年に幕府がキリスト教禁止令を発令し、これ以降、開国までクリスマスは日本の歴史から姿を消してしまうのです。明治時代に入ると、キリシタン放還令により、クリスマスが解禁となります。しかし、まだ一般的に知られる季節の行事ではありませんでした。クリスマスが一般大衆に広く知られるようになったのは、明治37年の銀座への「明治屋」進出がきっかけでした。当時は非常に珍しかったクリスマスツリーを、店頭にディスプレイしたことが大きな話題を呼び、クリスマス商戦のさきがけとなったのです。大正時代に入ってからは、有名なホテルでクリスマス晩餐会が開かれたり、サンタクロースが日本映画に登場するなど、少しずつ日本国民に浸透していきました。